テニスコートには様々な種類があります。
コートの表面・種類のことを「サーフェス」と言います。
サーフェスによって色んな特徴があります。
当然、その中では有利不利があります。
今回は、サーフェスの種類と特徴、そして、有利不利についてお話ししたいと思います。
ハードコート
- 球足が速い
- バウンドが高い
- イレギュラーしにくい
- 滑りにくい
- 硬いので、体への負担が大きい
表面が硬い素材で覆われているコートです。
表面がザラザラしたものとツルツルしたものと2種類あります。
イレギュラーがしにくく、滑りやすくもないため、ストローク重視の選手でも、ある程度戦えます。
球足が速いため、やはりサーブの速い選手が有利なコートです。
クレーコート(アンツーカー)
- 球足が遅い
- バウンドの高さは普通
- イレギュラーしやすい
- 滑りやすい
- 土なので、体への負担が少ない
地面が土で覆われたコートです。
クレーコートは土でできていて、アンツーカーはレンガを砕いたものです。
クレーコートは学校などに多く見られますが、維持のしやすさと、プレイヤーの足や腰への負担がもっとも少ないコートだからです。
バウンドしたとき、土がボールの威力を吸収するため、スピードが遅くなるのが特徴です。
サーブの速い選手にとっては、サービスエースが取りにくく、不利なコートです。
その反面、拾ってつなぐストローク重視の選手には一番有利なコートです。
日本人などアジア人はストロークに強い選手が多いので、チャンスのあるコートですね。
オムニコート(砂入り人工芝)
- 球足が遅い
- バウンドはやや低い
- イレギュラーが少ない
- 多少滑る
- 体への負担は少ない
オムニコートは通称で、正式名称は砂入り人工芝コートです。
その名の通り人工芝で覆ったコートです。
水はけも良く、管理もしやすいため、雨の多い日本ではよく公式試合で使われます。
四大大会をはじめ、海外のメジャーな大会でも、あまり採用されていないコートです。
「プロを目指すなら、あまりオムニコートに慣れない方がいい」と言われるくらいです。
グラスコートとクレーコートの中間のようなコートです。
クレーコートと同じで、砂がボールの威力を吸収するため、スピードが遅くなるのが特徴です。
ですが、クレーコートくらい吸収しません。
バウンドも低いですが、グラスコートくらい低くはありません。
特に誰の味方をするわけでもないコートです(笑)
グラスコート(天然芝)
- 球足がとても速い
- バウンドが低い
- 荒れやすいため、イレギュラーが多い
- 滑りやすい
これは天然の芝生を使ったコートで、多くの人がテニスのコートと聞いたとき、一番に思い浮かべると思います。
別名、ローンコートとも呼ばれます。
でも、実際のところ、このコートはかなり少ないです。
なぜなら手入れが非常に大変で維持するのにお金が掛かるからです。
だから、もしあなたがグラスコートでテニスをする機会に恵まれた時には、十分に堪能しておくことをお勧めします。
ボールがバウンドしても、スピードが落ちにくいので、サーブのスピードの速い選手が圧倒的に有利なコードです。
日本人はサーブスピードが速い選手は少なく、拾ってつなぐスタイルの選手が多いので、基本的に日本人には不利なコートです。
カーペットコート
- 球足は普通
- バウンドの高さは普通
- イレギュラーが少ない
- 滑りにくい
- カーペットなので、体への負担は少ない
カーペットで覆われたコートです。
室内のテニスコートに多いタイプです。
体の負担が少なく、風の影響を受けないので、初心者やスクールには最適のコートです。
フローリングコート
- 球足が超速い
- バウンドがかなり高い
- イレギュラーしにくい
- 滑りにくい
- 硬いので、体への負担が大きい
フローリングで覆われたコートです。
体育館などがこれですね!
フローリングコートは体の負担も大きく、バウンドがグラスコートよりも早く、ハードコートよりバウンドが高いので、初心者やスクールには不向きなコートです。
ボールがバウンドしても、スピードが逆に早く感じるほど落ちにくいので、サーブのスピードの速い選手が圧倒的に有利なコードです。
コートを知れば戦略が変わる!
コートによってどんな戦略でいくかを変えることが大切だと思います。
例えばハードコートやグラスコートのようにサーブが有利のコートはサーブ&ボレーを多めに使うといった感じです。
とはいえ、自分のテニススタイルがあると思うので、無理して変える必要はないかもしれませんが、有利だというのは覚えておいた方がいいでしょう。
その他にもテニス用語やルールをご紹介しています。
よかったら参考にしてください。