ボレー・ストローク・サーブと、全てのショットで、よく手首は使うのか使わないのか聞かれることがあります。
ボレーでは手首を使わないように言われることが多いです。
とりあえず、結論からいうと、使いません。
あくまで、個人の意見ですよ!
「でも、プロは動いているやんけ!」
はい。動きます。
おそらくこの時点で意味がわからないと思います。
順を追って、ゆっくりお話したいと思います。
「使う」という言葉の意味
まずはここです。
「使う」という意味を知っていますか?
- 人に何かの働きをさせる。人を雇ったり、言いつけたりして用をさせる。
- 物などをある目的のために用いる。道具・材料などを役立たせる。使用する。利用する。
- 目的を遂げる手段・方法としてあることをする。
- 容易には扱えないものをたくみに動かす。あやつる。また、自在に言葉を話す。
- あれこれと注意を払って心を働かせる。
- 保つ。
という意味です。
だからなんなの?と思う人は、続きを読み進めてください。
これらは全部「意図的に動かす」ということです。
もっと簡単にいうと、力を入れて動かすという感じだと思ってください。
意図的に動かすな!
これが重要なんです。
プロの手首が動いているのを見て、真似をして動かす人が多いんです。
これ実はよくありません。
意図的に動かすには、筋肉を使う必要があります。
筋肉は先に行けばいくほど、筋肉量が落ちていきます。
ということは手首にはあまり筋肉はありません。
それなのに、使いすぎてしまうと、すぐに壊れてしまいます。
サーブの内転(プロネーション)なんかがいい例ですよね!
手首を使いすぎて手打ちというか、手首打ちをしている人がいます。
体の連動が大切
スポーツは全て体の連動が大切になります。
この連動の邪魔をするのが「筋肉」であり、サポートするのもまた「筋肉」なんです。
邪魔をする場合
筋肉を使うと、連動の順番を無視して動かすことが出来ます。
これは怒ったり、焦ってしまったりなどで、力むと連動を無視して動いてしまいます。
要するに自分の気持ちが落ち着いていないときに起こってしまうんです。
まず、最低限自分が冷静に動けるようになることが必要です。
サポートする場合
動かすべきタイミングで、正しい量の力を使うと、サポートすることになります。
ただし、考えたらわかる通り、これは相当難しいです。
練習を何回も何回も繰り返して、結果をみて、調整して、また練習をして・・・
これを繰り返してやっとわかるんです。
どうやって手首を動かすのか?
動くように動かしましょう。
なんか難しいですよね。というか意味がわからないと思います(笑)
手首を動かないように固めないこと
まずはここからですね。
段階によっては手首を動かさないようにと言うこともあります。
でも基本的には、ガチガチに手首を動かないように力を入れるのは大きな間違いだと思います。
これはもう連動を止める気満々ですからね。
しかも、動かすほどではないにしろ、力を入れるので手首を痛めることにもなります。
なので、手首をガッチリ固めるのは止めましょう。
当たるまで振ること
前回基本の3つを紹介しました。
まだの方はこちらからどうぞ!
その中に、ボールがラケットに当たったら止めるのいうことを話しました。
逆に言えば、当たるまでは動かすんです。
この動きが大切なんです。
動きは水の波紋と同じで、中から外へ連動することで無理なく大きな力を生むことが出来ます。
簡単な例は遠心力や、使い方が逆ですがテコの原理なんかも同じようなものだと思います。
よく鞭のようにしならせて・・・という言い方もあるんですが、僕はあまり使いません。
「しなり」という原理を知らないと、手首を無駄に使ってしまう人が多いからです。
現に僕もその中の一人でした。
その勘違いのおかげで、色々勉強する機会があったわけですが・・・
まぁ、そこはさておき、当たるまで振るということを忘れないでください。
動きの起点を決める(理解する)こと
最後に重要なことは動きの起点を決めることです。
当然最初に動き出す部分から外に外に動き始めるので、最初にどこを動かし始めるかを決めましょう。
ストローク・サーブの場合
ストロークとサーブは足です。
体からと言われますが、実は足から連動が始まっているんです。
逆に、体からだ!という人に聞きたいのは、打つ前に膝を曲げたりしますが、どこで使うの?って感じになりますよね?
でも、ストロークの場合は、膝を伸ばしきるまで使わないようにしましょう。
ボレーの場合
ボレーは肩です。
先ほどのストロークとサーブとは違い、スイングをあまりしません。
むしろスイングしすぎないように気をつけなくてはいけません。
なので、起点は肩が理想だと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
実際には力を入れて意識的に「使う」「動かす」のではなく、
連動して「動いている」ようにすることです。
頭では「なるほど!」と理解しても、体がうまく動くかどうかは別です。
なので、何回もしっかり練習して初めてできる技術なので、気長に頑張りましょう!