ボレーはよく踏み込み足を意識する人が多いです。
踏み込み足は右利きの場合、フォアハンドは左足、バックハンドは右足です。
よく「足を踏むと同時にラケットにボールを当てましょう」と指導されるので、そこに集中してしまうからだと思います。
だから1テンポで合わせようとする人が多いんですが、ボレーというのは2テンポで打つことで、安定性が増します。
2テンポフットワーク
2テンポというのは「軸足▷踏み込み足」というテンポになります。
右利きの場合、フォアハンドは「右足▷左足」バンクハンドは「左足▷右足」ということになります。
1歩目の軸足は”準備”です。
準備とは打つためのラケットの準備と、体勢を作ることです。
2歩目の踏み込み足は”調整”です。
調整とは、面の向きやコースの、威力の調整です。
この2テンポをしっかり取ることで安定性が増すんです。
いきなり調整(踏み込み足)を始める人が多い
別に100%悪いというわけではありません。
ただ、構えた状態からいきなり調整に入ると、ラケットも準備してない上に、体の体制も準備していません。
なので、調整(踏み込み足)でボレーすると、体勢、ラケット、調整と3つも一瞬でやらなくてはいけません。
テニスに慣れた人ならまだしも、初心者の人がやってしまうと、間に合わなくて焦ってしまったり、うまく当たらなかったりしてしまうでしょう。
だから、やることを2段階に分けて行動してしまうんです。
そのための2テンポです。
1テンポは間違いではない!
じゃあ1テンポは間違いなのか?というとそういうわけではありません。
ラケット、体勢、調整を一気に全部やるのが難しいから2テンポに分けただけなので、どれかを切り捨てればいいんです。
もし1テンポでしたい場合は、調整を切り捨てます。
ということは、軸足だけ出してボレーします。
ブロックボレー
この軸足だけの1テンポボレーを「ブロックボレー」と言います。
コースや、面の細かい調整をせず、とりあえ飛んできたボールをブロックするんです。
バレーのブロックと似ていると思ってください。
このブロックボレーは早いストロークや、相手が攻めて来たときに使う場面が多いです。
他にもポーチの時に使う事もあります。
基本は2テンポを忘れずに!
基本的にはしっかり調整まで行いましょう。
そうすることで、狙ったコースに飛んでいったり、スピードの加減をすることができます。
今よりももっと上達したい、安定させたいと思うのであれば、しっかり整えていきましょう。