テニスの練習をたくさんしている人や、ちょっと無理なフォームでボールを打ち続けている人に多い怪我が、「テニス肘」です。
他にもテニスエルボーなんて呼ばれていて、その名の通り、テニスをやっている人に多い肘の痛みなんです。
テニスをする人がなりやすい症状なのでこう呼ばれていますが、実はテニスをやったことがない人でもテニス肘になります。
今回は、テニスの怪我の中でトップ3に入る通称「テニス肘」の原因と治し方をご紹介していきたいと思います。
肘に違和感がある人は是非参考にしてください。
テニス肘とは?
テニス肘は基本的には3箇所痛くなることがあります。
肘の「内側」「外側」「肘の先」この3箇所になります。
ちなみに、正式にテニス肘というのは外側の痛みのことなんだそうです。
内側の痛みは野球のピッチャーがよく痛めることから野球肘と呼ぶそうです。
とは言え肘が痛いのは同じですから、どっちでもいいんですけどね(笑)
テニス肘の痛みの原因は炎症
「テニス肘」は簡単に言うと、外側上顆が炎症を起こすから痛くなるんです。
炎症というので有名な怪我は「捻挫(ねんざ)」です。
おそらく小学生の時に1度は体験する怪我の1つだと思います。
あの患部が熱を持って、腫れる症状が炎症になります。
この炎症が肘に起こっている状態が「テニス肘」ということになります。
腕よりも強い足でも、炎症を起こすと痛くて動けなくなったりします。
それが腕となると相当痛いでしょう。
テニス肘の主な原因
原因は手首や指の使いすぎだそうです。
「え?」肘の曲げ伸ばしじゃないの?」
そう思う人もいるでしょう。
僕もそう思っていましたからね(笑)
お医者様に聞いたところ、確かに過剰な肘の曲げ伸ばしでもテニス肘になるのですが、その前に筋肉が疲れてしまうので、本来そんな動きで壊す人はいないそうです。
だから主な原因としては手首や指の使いすぎなんだそうです。
肘の外側にはたくさんの筋肉があります。
- 長橈側手根伸筋
- 短橈側手根伸筋
- 指伸筋
- 小指伸筋
- 尺側手根伸筋
これらの筋肉はまとめて”伸筋群”と呼ばれていて、手を開いたり、手首を上に反らすような動きをするときに使う筋肉なんです。
手を開いたりはあると思いますが、手首を上に反らすのはあんまりしていないと思われがちですが、実はめちゃくちゃ多いんです。
試しに手首を固定したまま色々やってみてください。
動き辛いと感じると思います。
ということは普段から使っているということです。
簡単にまとめると下記のような感じになります。
手首や指の使い過ぎ
⇩
”伸筋群”に疲労がたまる
⇩
肘の外側に負担が蓄積する
⇩
肘の外側に炎症が起こる
⇩
テニス肘になる
ということになります。
テニス肘の治し方
治し方といっても、結局は自己治癒能力を使って回復を促すものです。
次の日に治る!なんてことはありません。
治すには時間がかかるものだと思ってください。
スポーツや手首、指、肘をよく使う作業は控える
痛みが出ている時には、とにかく安静を心がけましょう。
症状がましになってきたら、まずはストレッチから開始します。
アイシング
痛み始めや熱をもった場合には患部を冷やすことがいいでしょう。
この冷やす行為を”アイシング”と呼びます。
ただし、時間が経った痛みには、温めた方が痛みが和らぐ場合もあります。
しっかり自分の体を把握しておきましょう。
湿布や内服薬を使用する
湿布や内服薬で炎症を和らげましょう。
市販のものでもいいと思いますが、皮膚が弱い人はちゃんと病院にいきましょう。
テニス肘用のサポーターを装着する
家事や仕事など、痛くてもやらないといけないことがある場合は、テニス肘用のサポーターを買って装着しましょう。
ただ、サポーターは腕を締め付けることになりますので、1時間おきに10分ほど外して腕を休ませましょう。
局所麻酔薬やステロイドの注射をする
上記の治し方で症状が治らない場合、圧痛部位に注射をすることもあります。
ステロイドの注射は、ある程度の期間炎症を抑えるので症状を緩和することができます。
でも、繰り返し打つと腱組織を弱くしてしまうため、頻繁に打つことができません。
ここら辺まできたら、もう安静にしないと危険なことになります。
手関節固定
それでも症状が長引く場合は、手関節を背屈位にする装具やテーピング固定で3~6週の安静を保持します。
先ほどのサポーターの強化版だと思ってください。
外科的手術
上記の保存療法を6か月間行っても治りそうにない場合には、手術を行うことがあります。
ここまでくると、治す気がないのでしょう(笑)
「そんなこと言ったって仕事が!!」
なんて言っている時点で無理でしょう。
収入とかいう前に、出費を減らさないと、意味がありませんし、その先一生苦しむことになります。
生きていく上で、まずは自分の健康が最優先です。
もし、最初にちゃんと治していれば、手術代もかからなかったでしょう。
しっかり考えて行動するようにしましょう。
テニス肘の予防法
あくまでテニスで痛めることに関してお話します。
あとは、予防法であって、もうすでに痛めている人は残念ながら上記の治し方の方をご覧ください。
痛めると、結局は何をしても痛いんです。
だから健康な人は痛める前にこちらの記事を参考にしてください。
体操・アップをちゃんとする
まずは最低限のことをやりましょう。
体操のことについては前にご紹介しました。
興味がある人は下記リンクからどうぞ!
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まずはちゃんと体に「今から運動しますよ!」と教えて、動く準備をしましょう。
力をいれすぎない
怪我をするのは、過剰な動きも原因ですが、大きな力を加えることも怪我をする原因になります。
足の捻挫も、捻った状態で軽く体重がかかる程度ではそんなに痛めません。
むしろストレッチになるくらいでしょう。
でも、捻った状態で全体重がかかると捻挫になります。
それは腕でも同じことが言えます。
無理にラケットを振り回したりすると、怪我の原因になりますので、気をつけましょう。
フォームを綺麗にする
これは軽視される人が多いです。
テニスはフォームが汚くてもボールを返すことができます。
そのせいか、良いフォームとはわかっていても、ボールが返る悪いフォームをやり続けてしまいます。
その結果、一部に負担がかかり過ぎ、怪我をしてしまいます。
フォームがある程度綺麗であれば、体の負担も少なくなり、怪我の確率も大幅に落ちるでしょう。
もし基本からやりたい!と思っていうのであれば下記リンクから武内流の基本を参考にしてください。
痛くなったらまず病院へ!
テニス肘について色々ご紹介しましたが、痛くなったらまずは病院に行ってください。
そして、適切な治療を受けてください。
この記事で覚えた知識はあくまで病院に行くまでの対処法と思っていてください。
実際にその肘の痛みがテニス肘かどうかもわからないのに、勝手にテニス肘だと決めつけると大変なことになります。
だから、まずは病院に行って頂くのが最善の方法になります。
「ほっとけば治る」
昔ながらの考えで、僕個人は嫌いではありません。
実際に僕は病院に行きたがりませんからね(笑)
でも、どうなっても後で後悔しないでくださいね?
実は肘の軟骨が神経を刺激して、手術しなきゃいけなくなるくらい酷くなって、最終的にはテニスは愚か、日常生活すら困難な日々になってしまった・・・
僕の友人は高校生なのにこうなってしまいました。
確かに若いから治ると思われがちですが、それは治療に専念しての話です。
酷使し続けると回復する間も無く壊し続けるということになります。
そこら辺をしっかり理解した上で、行動しましょう。
最後のは脅しです(笑)
できれば怪我なく楽しいテニスライフを送っていただくのが一番だと思います。
そのためにも、この「サービスエース」も活用していただけると嬉しいです。
怪我が多い人は下記の記事を参考に、脱力スイングを頑張ってみてはいかがでしょう?
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