どのスポーツでも「強い」のと「上手い」のは違うと言いますが、これはニュアンスの違いなんかではありません!
実際は何がどう違うのか?
どっちの方がいいのか?
そんなちょっとした疑問に、僕なりの考えで、お答えしたいと思います。
強い人と上手い人の違いとは!
ざっくり話すと、試合と練習とで違うテニスをする人が「上手い人」。
同じテニスをする人が「強い人」だと思います。
みんな練習通りにしてるようで、実はそうでもないんです!
実際レッスンであった話を例にあげたいと思います。
ある中級の方がサーブ練習で、早いサーブをバンバン打っています。
でも、10球打って3、4球しか入っていないんです。
これはファーストサーブの練習かな?と思い、セカンドサーブはいつするのかな〜と思って見てたら、サーブ練習のときには全くしませんでした(笑)
そのまま試合したらどうなったか、皆さんでもわかりますよね?
さっきのサーブ練習のボールでは入らないので、今度は先ほどの練習とは全然違う緩めのサーブを打ち出したんです!
ということは、この方は「上手い人」になります。
後で「さっきはセカンドサーブを練習しなかったんですか?」と聞くと「いや〜中々練習通りには行きませんよ!」
なんて返答が返ってきました。
おそらくこれが上手い人と強い人との差です。
意識や心のあり方
「強い人」は実際に練習で打つ時の意識が、試合の時と変わらないんです。
でも、先ほど話した人は、速いサーブを打つつもりはあるのでしょうけど、入れたいと思う意識があまりないんです。
0ではないんですが、試合の時はどんな手を使ってでも!とおもっているんです。
例えば、入れたい意識が10だとしましょう。
練習中はおそらく2~3くらいではないでしょうか?
気持ちは同じだったとしても、実際に行動に起こす程ではないんです。
それってかなり意識低いですよね?
入れる気があんまりないとも捉えられます。
強い人はそこを必ず調整してきます。
どうやって意識を高くもつのか?
30−40のセカンドサーブだと思え!
ってよく聞きますよね(笑)
でも僕は「絶対無理でしょ?」と思います。
だって今そんな状況じゃないですよね?
それなのにそう思えって言われても難しすぎます!
「余命1ヶ月だとしたら何がしたい?」という質問と似たようなものです。
今は冷静に判断できますが、実際にそうならないとわからないです。
緊張というのは気持ちが大きく関わって来ます。
気持ちがない時点で、残念ながら不可能なんですよ。
じゃあ緊張感を持つにはどうすればいいのか?
やり方はいくつもあるでしょうが、僕がいつもレッスンでするのは、
10級球連続でサーブを入れてもらいます。
最初はフォームやボールの球種は何でもいいのでチャレンジしてもらいます。
慣れてきた人にはスピードを変えないように話したり、フォームを変えないように話したりします。
結構できる方には球種なんかも指定します。
これ慣れていない人が真剣にすると、5球目くらいから、かなり緊張感出てきます。
慣れてる僕でも8球目くらいは緊張感が出てきます。
この方法のコツは「誰かが見ていること」です。
この方法だと、今入れないといけない状態を強制的に作り出すので、緊張感を味わいながら楽しめたりします。
もしこれでも緊張感がない場合は、二人一組で交互に10級連続なんかにすると、自分の問題だけではなくなるので緊張感が増します。
まぁ本当に30−40のセカンドサーブだったら、もっともっと緊張しますけどね(笑)
さぁ!今度の練習から意識を高めて、ガンガン強くなりましょう!