最初の小さい子供の時に、テニスを習うというより、楽しんでくれればいいから・・・
と言ってフォームの練習や、コートに入れることをあまり気にしない人が多い様です。
これは半分間違いです!
確かに楽しんでくれればいいんです。それは否定しません。
問題は楽しみ方です。ちゃんとテニスができる様になっていくという上達を楽しんで欲しいんです。
上達しないで楽しむのはテニスじゃない!
これを言うと、ものすごくいろんな人から反感を買いそうですが、あくまで個人の意見なので、言わせてもらいます。
そもそもテニスのスクールに来て、テニスが上達していないということの、どこに楽しみがあるんでしょうか?
「子供はそんなことまで考えない!ただ運動しているだけ!」
はい。そうだと思います。
でも、考えてください。
運動するだけならテニスじゃなくてもいいでしょ?
しかもわざわざお金を出さなくても、親子で運動したら、親も運動不足解消になるし、親子のスキンシップがはかれたり、一石二鳥じゃないですか!
「それは子供がテニスをしたいって言うから・・・」
では、テニスをしっかりさせてあげましょうよ!
目先の楽しみを求めるのではなく、子供の将来の可能性や、これからのことを考えて、テニスというスポーツを楽しく習ってもらうべきです。
これは他のスポーツでも言えると思います。
人は認められるのが大好き!
「でも、あんまり縛るつけると運動が嫌になってしまうんでは?」
確かにやりすぎは良くありません。
ただ、普通のことをできる様になるようにするのは、縛りつけるとは違うと思います。
例えば、挨拶なんかがいい例ですよね?
「◯◯ちゃん、挨拶は?」なんてよく聞きます。
これって人としての常識だから教えているんですよね?
おそらく挨拶はできるまでずっと言いますよね?
それが普通なんです。挨拶ができない人間は人間世界でスムーズに生きていくのは難しいです。
いくらヤンキーでも、先輩とかにはちゃんと挨拶しないとシメられますからね(笑)
そしてそれはテニスでも同じです。
テニスで常識とされていることを教えるだけです。
それがその子にとっては難しいことでも、頑張って続けましょう。
それをできた時に褒めてもらえる喜びを教えてあげて欲しいです。
まぁそこらへんはコーチの仕事でもあるんですけどね(笑)
でも、お母さんが「◯◯ちゃん、スイング綺麗になってきたね!」と一声かけるだけでも、全く違ってくると思います。
あくまで、できたらの話ですよ?僕は褒め伸ばしとかいう訳のわからないのは大嫌いです。
でも、できたら褒めます。というか認めてあげます。
練習を見過ぎるのも良くない!
レッスンをしていて親御さんが見学していることがあります。
要するに授業参観ですね。
これ毎週熱心に見ている人もいれば、なんとなく送り迎えがあるから待ち時間で見ている人もいるんですが、子供にはあまりよくありません。
子供には相当プレッシャーなんです。
授業参観なんて、そりゃ緊張するでしょ(笑)
あとは、スクールで怒られたら、家でも怒られるという最悪なパターンです。
家でも外でも怒られるので、精神的に休まる場所がなくなってしまいます。
楽しみに来ているはずのテニスが、いつしか苦痛になっていきます。
「見ていても怒らないから大丈夫!」ってそれも親としてどうなのか?となります。
怒られるのは悪い事をして怒られるので、親として一言くらいは、なにか言わないといけませんよね?
もしそれで怒らないでいると、子供がつけあがってしまい、子育てが後々大変な事になると思います。
そうならないためにも、参観は月1回くらいにするか、どこか遠くの方で見るかにする事をお勧めします。
大人も同じです!
大人の人も最初は「運動不足解消だから別に上達なんて〜」という人が多いんですが、それでは残念ながら運動不足は解消できても楽しむ事は難しくなります。
そりゃあなたは上手くなくていいかもしれませんけど、周りはそうじゃないかもしれません。
という事は周りに置いていかれてしまうということです。
それのどこが楽しいんですか?
スポーツを楽しむというのは、上達を楽しむという事。
この事をしっかり理解しましょう。
これはスポーツだけじゃなく、仕事や勉強にも言える事だと思います。
どうしても納得できない人は・・・
ここまで話してまだ納得できない人は、そのままの状態で1・2年たった時を考えてみましょう。
1年経っても何も変わっていない。
何も上手くなっていない状態を見てどう思いますか?
普通の人なら落胆するでしょう。
そして、真面目にしていないのか、向いていないかを考えるでしょう。
そりゃちゃんと習っていないなら向いてる向いてない以前の問題でしょう(笑)
という事は
楽しんでくれたらいいと思っていた練習が真面目ではなかった
という事になります。
結局そこに行き着く事になります。
なので、もし楽しめれば上達なんかしなくていいという考えを持っている人は改めてくれる事を心から願っています。