生徒からよく聞く話なんですが、
「調子どうですか?上達しましたか?」
「いや〜現状維持ですわ〜」
その現状維持って実は下手になっているのに気づいてますか?
現状維持ということは・・・
技術は何も変わらず、そのままのこと。ですよね?
「そうだよ?上手くなってないし、下手にもなってないよ?」
いや、1つ重要な事を忘れてませんか?
それは老化です。
これ意外と皆さん意識されない人が多いんですが、
プロでも老化で現役引退ってあるんですよ?
プロみたいな毎日テニスのためにトレーニングしている人たちで、老化があるのに、皆さんにないわけないでしょ?
しかも、プロみたいにトレーニングをしていないんですから、かなり響くと思います。
「僕たちみたいなレベルは関係ないよ〜」
なんて言っている人はズレすぎです。
老化にレベルなんか関係ない!
老化というのは肉体・細胞の劣化です。
なので、上手くなりたいとか、楽しみでやっているとか、精神的なものは関係ないですよ?
問題は今、あなたの細胞が朽ち果てて行っているということです。
それは、肉体が強靭であっても関係なく襲いかかってきます。
プロのように、その老化に逆らうように筋トレする人もいるでしょう。
それによって、肉体が元気でいる時間を長く保つ事は出来ますが、残念ながら老化に打ち勝つ事は絶対にできません。
楽しみでやっているテニスも、いつしか足がほとんど動かなくなり、動体視力が落ち、ボールがコートに返らなくなり、いずれはできなくなります。
しかも、技術がない人ほど身体が壊れやすい打ち方をしています。
そのままテニスをしていたら、テニスだけじゃなく私生活でも問題が起こるような怪我をします。
こんなことコーチが言うべきではありません。
でも、現実は知っておいて欲しいんです。
スポーツほど残酷なものはないのですか。
長くテニスを楽しむなら上達は必須!
テニスは高齢でも楽しめます。
これは僕は半分嘘だと思います。
本当に末長く楽しめるのは努力して上達した人だけです。
確かに高齢になってもボールを打つ事はできるでしょう。
でも、動けなくなってくるので、ラリーやゲームは難しくなっていきます。
その時に自分にどれだけの技術があるかが大切です。
もし、全然技術がないのであれば、テニスは難しくなってしまいます。
いくらコーチでもいるところにピンポイントで、しかも打ちやすい打点にボールを打つのは至難の技です。
しかも、そこにボールがいったとしても、返せるかどうかわかりませんよね?
そうなると、結局は「上達をしないとできない」ということになってきます。
対人スポーツという事を忘れないで欲しい
あと注意して欲しいのは、テニスというのは対人スポーツということです。
要するに、2人からできるスポーツなんです。
自分が打って終わりじゃなくて相手もいます。
なので、自分だけ好き勝手打って楽しむというのが無理なんです。
そりゃ相手だってテニスを楽しみたいですからね。
それなのに相手の場所に打てなかったり、そもそもコートにすら入らなかったら、面白くないですよね?
そういう意味でもテニスを楽しむのに上達は必須条件なんです。
どれくらいできたら楽しめるのか?
人によりますが、ラリーが10往復できたら楽しいのではないでしょうか?
ゲームはルールがわかれば誰でもできますし、テニスが下手でも楽しいのは楽しいかもしれません。
なので、あえて打ち合いを楽しむというテニスの醍醐味で話を合わせます。
身につけて欲しい技術とは?
ボールをコートに返す技術です。
ボールの速度なんてゆっくりいいと思います。
別に相手が速く打とうが、結局は最後までコートに返したほうの勝ちなんですから。
ただ、相手のコートにボールを返す事ができるのか?
それができればテニスは楽しめると思います。
本当の現状維持
現状維持の怖さを知っていただきましたか?
肉体はどうやっても右肩下がりなので、技術を右肩上がりにする。
これで本当の現状維持になるとおもいます。
私ももう30代になって初めての老化を体験しました。
気がついたら足が遅い、動きが鈍い。
ショックですし、悲しいことです。
でも、人間であるうちは絶対に訪れることなんで、老化をしっかり受け止めて、反抗していきます(笑)
筋トレして技術を磨いていきたいと思いますよ!
みなさんも80歳までは筋肉はつきます!CMでも言ってました!
なので一緒に頑張りましょう!!