プロの試合を観戦している時に解説の人やボード表示される「アンフォーストエラー」。
英語表記ではUnforced errorとなりますのでアンフォースドエラーと呼んでしまう人もいますが、正しくはアンフォーストエラーと読みます。
テニス仲間で間違えている人がいたら是非こっそり教えてあげてくださいね!
実はこの言葉はテニスの専門用語になるので、他のスポーツでは使いません。
だから、どんなミスのことを言うのかを間違えている人が多いのです。
名前を見る限りエラーなので、ミスのことだろうとわかると思います。
でも、どういったミスなのかがしっかり理解している人は少ないようです。
イージーミスではない!
一番多く間違われているのはこれです。
「イージーミス」または「凡ミス」と勘違いされていることです。
これは恐らく野球のエラーのイメージからきているのだと思います。
確かに自分が原因でミスショットをしたということなのですが、このミスには2つの意味があります。
それは”挑戦したミス”と先ほど話した”イージーミス(凡ミス)”の2つです。
この両方共が「アンフォーストエラー」となります。
だから、チャンスボールであるスマッシュをミスしてしまうのも、絶妙なタイミングでドロップショットをしたけどネットしてしまったミスも同じアンフォーストエラーの扱いになります。
判断基準が曖昧
アンフォーストエラーかフォーストエラーなのかの判断はとても難しく、実は記録員の裁量で決まるんです!
明記するような具体的な基準がありませんので
「この人なら取れるだろう・・・(アンフォーストエラー)」
「この人はこのボール苦手やから難しいな・・・(フォーストエラー)」
といった感じに記録員の心象にも関わってくることになるかと思います。
先ほど話しましたフォーストエラーとは、相手が原因でミスになったものを指します。
例えば相手のウイニングショットをギリギリ追いついたけどコート内に返球できずにミスしてしまう。
などがフォーストエラーです。
日本ではあまり聞きませんが、国外などではよく表記されたりします。
ちなみにノータッチなどでポイントを決められるのは「Winners(ウィナー)」と表示されます。
アンフォーストエラーが多いと負ける?
確かにイージーミスが多いと負けるでしょう。
でも、先ほどの説明でイージーミスだけではないという話をしました。
挑戦したミスというのは「攻撃をしたけどミスした」ということになります。
要するにそれだけ攻めているとも解釈できます。
上記の写真はナダル選手とジョコビッチ選手の試合の表示ですが、アンフォーストエラーが少ないのはナダル選手ですが、試合に勝っているのはジョコビッチ選手です。
このようにアンフォーストエラーの数が多いから負けるということではありません。
一緒に見てほしいのはウィナーの数です。
この数を見る限り、攻めているからその分ミスもあった。
そう考察できますよね!
攻撃した中には当然成功したポイントもあると思います。
それがジョコビッチ選手のウィナーになっているのか、ナダル選手のフォーストエラーになっているのかといったとこでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
- アンフォーストエラー=イージーミスではない。
- 挑戦したミスもカウントされる。
- 記録員の裁量できまる(けっこう曖昧)。
- ウィナーの数と一緒に見ると試合の流れがちょっとわかる。
といった感じです!
よく試合のスコア表示を見ただけでどんな試合だったかある程度は分かる人がいますが、それはアンフォーストエラーやウィナーのような色んな表示がされているからわかるんです。
テニスの観戦玄人になると、フォーストエラーのデータも欲しいですね(笑)
その他にもテニス用語やルールをご紹介しています。
よかったら参考にしてください。