サーブの上達には、ラケットを持たない手の方が重要?

ファーストサーブを教えている時に、スピードをもっと出したいと思うと、皆さんラケットを持っている手を意識します。

一応、ここでは右利きの人の話をしますので、左手になります。

左利きの人は右手の話だと思ってください。

 

確かにラケットを持っている腕は、やることがいっぱいあるように見えます。

だから、みんな左手をおろそかにしてしまいますが、実は右手と同じくらい左手は重要なんです。

 

目次

左手の役割とは?

左手の役割ってなんだともいますか?

そう聞くと、7割の人が「バランスを保つこと」と答えます。

はっきり言いましょう。

大正解です!

そうです。

バランスを保つことが役目だと思います。

 

じゃああなたはバランスを保ててますか?

そう聞くと「大丈夫です!ふらついたりはしてません!」と答えます。

それはバランスを保てているとは言いません。

 

バランスとは体勢が悪くならなかったら良いというわけではありません。

 

バランスとは?

体勢というのは、体のバランスです。

ということは、バランス関係なく、倒れなかったら体勢は大丈夫といいます。

しかも、体勢は英語で言うとポスチャー(posture)といいます。

バランス(balance)は違う意味ですよ!

 

バランスというのは、釣り合い、平均、均衡、調和のことです。

ということは、体勢がしっかり保てても、バランスが良いとは言えません。

ここが間違えていると、左手の役割を理解することはできません。

 

左手(右利きの人)の役割考えて

バランスの意味がわかったところで、左手の動きについて考えましょう。

あなたの左手はどう動いていますか?

 

昔の教え方だと「サーブを打つとき、左手はお腹の前に・・・」なんて言われていました。

でも、現代のテニスでは全く違います。

今回は力のある男性より、力のない女性を見本にしてみると分かりやすいと思います。

理想的なのはシャラポワ選手だと思います。

これを見た人は「なるほど!左手は脇腹の横か!」なんて考えると思います。

見た目は正解です。

 

でも、見た目だけ真似してもバランスは取れません。

気をつけて欲しいことはもう一つあります。

 

左手(右利きの人)の動きの注意点

 

右手と調和するならば、左手も同じように動けば良い。

その考えは正しいと思います。

 

でも、写真をみてもわからないことがあります。

そこで注意点を3つ挙げておきます。

 

いつ

まずは「いつ」でしょう。

たとえ動きが分かっても、タイミングを間違えたら意味がありません。

だから「いつ」動き出すのかを理解しておいてください。

 

いつ動くかと言うと、振り上げた時です。

よく打とうとした時に・・・というのを聞きますが、初心者にとっては意味が分かりません。

トスアップとした時点で、打とうとしてるやん!って感じです。

確かにそうですよね!(笑)

 

なので、はっきり決めちゃいましょう。

「振り上げた時」というのが一番理想だと思います。

 

ただし、これはあくまで見た目の判断になります。

例えば、フォームが崩れすぎている人は振り上げずに打っているかもしれません。

他にも、振り上げている感覚がない人には理解しにくいと思います。

 

誰にでも当てはまるというわけではないので、もし、誰かに伝える時は、その人に合わせた伝い方をしてあげましょう。

 

どうやって

スタートがわかったら、次はどうやって動くかです。

もう一度写真を見てみましょう。

左手を、写真の位置までどうやって動くかです。

これについても、人によって違うことがありますので、注意してください。

一応、理想の言い方をすれば、左右対称に動いてください。

 

イメージ的には水泳のクロールみたいなものだと思ってもらえれば良いと思います。

 

どんなスピードで

最後はスピードです。

実はここをあまり理解していない人が多いです。

 

バランスを保つなら当然、同じ動きは当たり前ですが、同じスピードで動くことも大切です。

よく、左手を意識するあまり、右手より早く引いてしまったり、逆に右手より遅すぎたりする人がいます。

これでは意味がありません。

 

右手と同じスピードで、左手を引くことも必ず頭に入れておきましょう。

 

写真だけではわからない

雑誌のスマッシュや、テニスの本を見て勉強しているだけだと、うまくいかないことってあります。

僕も色んな本を買い漁って読みましたが、本だけではたどり着けない真実があると思います。

そんな真実を皆さんに伝えていけたら良いと思っています。

 

いや〜カッコイイ言葉でしたね!

書いていて恥ずかしかったです(笑)

では、サーブ練習頑張ってください!

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