試合の流れを変える!プロ直伝「ポイント間20秒の儀式」

試合中、ミスをした後に連続して失点してしまうこと、ありませんか?
技術的なミスよりも、実は「前のポイントの感情」を引きずったまま次のプレーに入ってしまうことが最大の原因です。

今回は、トッププロが必ず実践している、ポイント間の時間を活用した「メンタルリセットのルーティン」について、具体的に掘り下げていきます。
精神論ではなく、行動で脳を切り替える技術です。

「20秒」の使い方で勝敗が決まる

テニスのルールでは、ポイント間は最大20秒(グランドスラム等は25秒)と定められています。
実は、ボールを打っている時間よりも、この「打っていない時間」の方が圧倒的に長いのです。

メンタルが強いと言われるプレイヤーは、この時間を「休憩」ではなく「次のポイントへの準備」に充てています。
ミスをしてイライラしたままサーブを打つ人と、一度心を「無」にしてから構える人。どちらが勝つ確率は高いでしょうか?答えは明白ですよね。

4段階の「16秒キュア」を実践しよう

スポーツ心理学の権威、ジム・レーヤー博士が提唱した「16秒キュア」という概念を、現代のアマチュアテニス用にアレンジした4つのステップをご紹介します。
これを毎ポイント、儀式のように繰り返してください。

1. ポジティブ・フィジカル・レスポンス(反応)

ポイントが終わった直後、ミスをしてもガックリと肩を落としたり、天を仰いだりしないでください。
ラケットを利き手ではない方の手に持ち替え、背筋を伸ばして堂々と歩き出します。
「行動」が「感情」をコントロールします。まずは形から入るのが鉄則です。

2. リラクゼーション(回復)

エンドラインの後ろへ移動しながら、視線をコントロールします。
ここでのコツは「ガット(ストリング)を見る」ことです。
多くのプロ選手がポイント間にガットを直す仕草をしますが、あれは単にズレを直しているだけではありません。
視点を手元の一点に集中させることで、脳への余計な情報の入力を遮断し、興奮状態を鎮めているのです。

3. プレパレーション(準備)

エンドラインについたら、次のポイントの展開を決めます。
「次はワイドにサーブを入れて、オープンコートへ展開しよう」
このように具体的なプランを立てることで、脳は「過去のミス」ではなく「未来のプレー」に意識を向け始めます。

4. リチュアル(儀式)

さあ、サーブ(またはリターン)の構えに入ります。
ボールを突く回数を決める、深呼吸を一度入れるなど、必ず同じ動作を行ってください。
この「いつもの動作」がトリガーとなり、集中力がマックスの状態(ゾーン)への入り口となります。

まとめ:メンタルは技術でカバーできる

「メンタルが弱い」と嘆く前に、このルーティンを次回の練習試合から取り入れてみてください。
感情の波に飲み込まれそうになったとき、ガットを直して視線を落とす。
たったそれだけの動作が、あなたを冷静な勝負師へと引き戻してくれるはずです。

あなたのテニスが、よりタフで洗練されたものになることを信じています。
コートでお会いしましょう!

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