今さら聞けない!ラッキールーザー(LL)の意味とは?

テニスの大会をチェックしていて、「この選手、予選で負けていたはずなのに本戦に出ているぞ?」と不思議に思ったことはありませんか?その選手の名前の横には、おそらく「LL」という文字がついているはずです。

こんにちは、テニスメモ管理人の武内蔵人です。今回は、テニス用語の中でも少し特殊な「ラッキールーザー(Lucky Loser)」について、その定義から選出方法、さらには過去に起きた驚きのドラマまで、初心者の方にもわかりやすく解説します!

1. ラッキールーザー(LL)の基本的な意味とは?

ラッキールーザーとは、一言で言えば「予選の最終ラウンドで敗退したものの、本戦出場者に欠員が出たために、繰り上がりで本戦出場権を得た選手」のことです。

通常、本戦に出場するためには「ランキングで直接入る」か「予選を勝ち抜く」、あるいは「主催者推薦(ワイルドカード)」を得る必要があります。しかし、本戦開始直前に怪我や病気で棄権(デフォ)する選手が出た場合、その穴を埋めるために予選敗退者の中から選手が選ばれるのです。まさに文字通り「幸運な敗者」というわけですね。

2. どうやって選ばれる?意外と知らない選出ルール

「予選で負けた人なら誰でもいい」というわけではありません。公平性を保つために、厳格なルールが存在します。

  • 予選決勝での敗者が優先: 基本的には予選の最終ラウンドで負けた選手が対象となります。
  • ランキング順での選出: 以前は予選最終戦で負けた選手の中で「最もランキングが高い順」に選ばれていました。
  • 現在の主流は「抽選(ラッフル)」: 近年のグランドスラム等では、上位の予選敗退者数名(例:ランキング上位4名)の中から「抽選」で順位を決めるルールが一般的です。これは、LL狙いのために予選決勝でわざと負ける、といった不正を防ぐためでもあります。

3. ラッキールーザーに与えられる権利と制限

LLとして本戦に出場する場合、通常の予選勝者(Q)とは少し異なる点があります。 項目 内容 賞金 本戦1回戦の賞金を受け取ることができます。ただし、予選敗退後に受け取った賞金との調整が行われる場合もあります。 ランキングポイント 本戦での戦績に応じたポイントが加算されます。予選敗退で終わるよりも遥かに多くのポイントを得るチャンスです。 出場のタイミング 欠員が出た瞬間に決まるため、試合開始の数十分前に「今から試合です!」と言われることも珍しくありません。

4. LLが起こした奇跡!過去の驚愕エピソード

「負けた後の繰り上がり」だからといって侮ってはいけません。LLからスタートして、そのまま大会を制覇してしまった選手も実在します。

例えば、2017年のイーストボーン国際では、ダニール・メドベージェフ(当時は若手)がLLとして出場し、快進撃を見せました。また、WTA(女子)でも、予選で負けた選手が本戦でシード選手を次々と破り、優勝を果たすというシンデレラストーリーが時折生まれます。

「一度負けて肩の力が抜けた」ことが、逆に爆発的なプレーを引き出すのかもしれませんね。

5. なぜLLは「準備」をしていなければならないのか?

LLになる可能性がある選手は、予選に負けた後も数日間は会場に留まり、いつでも試合に出られる準備をしています。これを「オンサイト・オルタネイト」と呼んだりします。

誰かが棄権した瞬間にサインイン(出場意志の提示)をしていなければ、その権利は次の順位の選手に移ってしまいます。食事中や練習中に突然「15分後に1番コートで試合です」と言われることもあるため、精神的なタフさと準備力が問われる過酷な立場でもあるのです。

まとめ:LLはテニス界の「敗者復活」ドラマ

ラッキールーザーは、単なる運の良い選手ではありません。チャンスがいつ来てもいいように準備を怠らなかった者だけが掴める、「努力が生んだ幸運」と言えるでしょう。

次にドロー表で「LL」の文字を見かけたら、「この選手は一度悔しい思いをしたけれど、今この大きなチャンスを戦っているんだな」と、少し熱い視線で応援してみてはいかがでしょうか?

テニスのルールや用語には、まだまだ面白い背景がたくさんあります。「この用語も解説してほしい!」というリクエストがあれば、ぜひコメント欄で教えてくださいね!

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