振動止めは必要?効果と正しい選び方を徹底解説

テニス愛好家の皆さん、こんにちは。武内蔵人です。

皆さんは、ご自身のラケットに「振動止め」を付けていますか?あの小さなパーツ、なんとなく周りの人が付けているから、あるいはラケットを買った時に付いてきたから、そのまま使っているという方も多いのではないでしょうか。

実は、あの小さな振動止め一つで、テニスのプレー感は大きく変わります。「たかが小さなゴムの塊」と侮ってはいけません。今回は、意外と知られていない振動止めの真の効果と、自分に合った正しい選び方について、深く掘り下げて解説していきます。

振動止め(バイブレーションストッパー)の真の効果

振動止めを装着する主な目的は、その名の通り「振動を止める」ことにありますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

打球感のマイルド化と雑振動の抑制

テニスボールがガットに当たった瞬間、ラケット全体には大きな衝撃と振動が伝わります。この振動の中には、プレーヤーにとって不快に感じる微細な「雑振動」が含まれています。

振動止めは、ストリングの振動を物理的に抑えることで、この不快な雑振動をカットしてくれます。その結果、打球感が角の取れたマイルドなものになり、手に伝わる感触がクリアになります。特に、芯(スイートスポット)を外した時の不快なビリビリ感を軽減してくれるのは大きなメリットと言えるでしょう。

打球音の変化による心地よさ

振動止めを付けていないラケットでボールを打つと、「カォン!」という金属的で高い音が響くことが多いです。一方、振動止めを装着すると、「ポフッ」「バシッ」といった、短く落ち着いた打球音に変化します。

この音の変化は、プレーの心地よさに直結します。落ち着いた打球音を好むプレーヤーにとっては、集中力を高める効果も期待できるでしょう。音の好みは人それぞれですので、装着の有無を試してみる価値は十分にあります。

テニス肘の予防効果はあるのか?

「振動止めはテニス肘の予防になる」という話を耳にすることがありますが、これには注意が必要です。確かに、手首や肘に伝わる衝撃を和らげる効果はある程度期待できます。

しかし、振動止めがカットするのは主にストリングの微細な振動であり、ボールインパクト時の大きな衝撃そのものを劇的に減らすわけではありません。テニス肘の根本的な原因は、フォームや身体の使い方にあることが多いのです。振動止めはあくまで補助的な役割と考え、過信せずに正しい技術の習得を心掛けましょう。

振動止めの種類と失敗しない選び方

一口に振動止めと言っても、様々な形状や素材のものがあります。ここでは代表的な2つのタイプをご紹介します。

手軽な「ボタン型(ワンポイント型)」

最も一般的なのが、このボタン型です。丸や四角の小さな形状で、メインストリングの間に挟み込むように装着します。

  • 特徴: 着脱が簡単で、デザインも豊富。打球感の変化は比較的マイルドです。
  • こんな人におすすめ: 初めて振動止めを使う方、打球感をあまり大きく変えたくない方、ラケットのアクセントとして楽しみたい方。

吸収性抜群の「ワーム型(ロング型)」

ひも状の長いタイプで、複数のストリングに絡ませるように装着します。

  • 特徴: ストリングとの接触面積が広いため、振動吸収性が非常に高いのが特徴です。打球音はかなり静かになり、打球感も非常にソフトになります。
  • こんな人におすすめ: とにかく振動を抑えたい方、肘への負担を少しでも減らしたい方、ソフトな打球感を好む方。

知っておきたい装着位置の公式ルール

最後に、振動止めを装着する際にはルール上の決まりがあることを知っておきましょう。公式戦に出場する方は特に注意が必要です。

国際テニス連盟(ITF)のルールでは、振動止めは**「一番外側のクロスストリング(横糸)の外側」**に装着しなければならないと定められています。一般的には、一番下のクロスストリングよりも下の領域(スロート側)に取り付けます。ストリングが交差している内側のエリアに装着することは反則となりますので、必ず確認するようにしてください。

いかがでしたでしょうか。たった一つの小さなアイテムですが、振動止めはあなたのテニスライフをより快適にする可能性を秘めています。ぜひ色々なタイプを試して、ご自身の感覚に最も合うベストなパートナーを見つけてください。

コートでお会いできるのを楽しみにしています。

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