
テニスを始めようと思った時、最初に直面する大きな壁が「ラケット選び」です。ショップに行くと何百種類ものラケットが並んでおり、「どれも同じに見える…」と途方に暮れてしまう方も少なくありません。
しかし、適当に選んでしまうと、上達が遅れるだけでなく、手首や肘を痛める原因にもなります。そこで今回は、初心者の方が絶対に失敗しないための「ラケット選びの7つのポイント」を、テニス歴20年の筆者が論理的に解説します。
1. フェイス面積(面の大きさ)は「100平方インチ」が基準
フェイス面積は、ボールが当たる部分の広さです。初心者が選ぶべき基準は以下の通りです。
- 100平方インチ(黄金スペック): 最もおすすめ。パワーと操作性のバランスが良い。
- 105〜110平方インチ(オーバーサイズ): 楽に飛ばしたい、または筋力に自信がない方向け。
初心者のうちは、スイートスポット(芯)が広い100平方インチ以上を選ぶことで、ミスショットを減らし、テニスの楽しさを実感しやすくなります。
2. 重さ(ウェイト)は「振り抜ける軽さ」を重視
ラケットの重さは、スイングスピードと疲れにくさに直結します。 対象 推奨する重さの目安 一般的な男性 280g 〜 300g 一般的な女性・ジュニア 260g 〜 285g
「重い方が球が威力が出る」と言われますが、初心者が重すぎるものを使うと振り遅れてしまいます。まずは「30分振り続けても疲れない重さ」を目安にしましょう。
3. フレームの厚さ(厚ラケか薄ラケか)
フレームの厚みは、ボールの「飛び」に大きく影響します。
- 厚い(24mm以上): ラケット自体が反発してくれるので、軽い力でボールが飛びます。
- 薄い(22mm以下): 自分の力で飛ばす必要がありますが、コントロール性が高まります。
初心者は、まずは24〜26mm程度の「中厚(ちゅうあつ)」と呼ばれるタイプを選ぶと、ネットを越す感覚を掴みやすくなります。
4. バランスポイント(重心の位置)
ラケットのどこに重心があるかを確認しましょう。重さが同じでも、重心の場所で体感重量が変わります。
- トップヘビー: 先端が重い。遠心力で強い球が打てるが、操作性は落ちる。
- トップライト: 手元が重い。ボレーなどの細かい操作がしやすい。
初心者の方は、バランスポイントが320mm前後の「イーブンバランス」を選ぶと、ストロークもボレーも万能にこなせます。
5. グリップサイズは「2」が標準
グリップ(持ち手)の太さも重要です。一般的に、日本のショップで販売されている標準サイズは「2」です。
握った時に、薬指と手のひらの間に人差し指が1本入るくらいの隙間があるのが理想的です。迷ったら、後からオーバーグリップテープを巻いて太く調整できるため、迷ったら「2」を選んでおけば間違いありません。
6. ストリングパターンは「16×19」が扱いやすい
ガットの縦と横の本数のことです。現在は16本×19本というパターンが主流です。これは目が粗いため、ボールに回転(スピン)がかかりやすく、現代テニスにおいて最も上達を助けてくれる構成です。
7. 最後は「デザイン」で決めてもOK!
意外かもしれませんが、これが一番重要かもしれません。スペックを絞り込んだら、最後は自分の好きな色やデザインのものを選びましょう。
「このラケットを持ってコートに行きたい!」というワクワク感は、練習のモチベーションを維持するために不可欠な要素です。
まとめ:まずは「黄金スペック」から試してみよう
初心者の方に最もおすすめなのは、以下の条件を満たす「黄金スペック」と呼ばれるラケットです。
- フェイス面積:100平方インチ
- 重さ:300g前後(女性は280g前後)
- フレーム厚:24〜26mm
このスペックを基準にして、実際にスポーツ店で試打をしたり、コーチのアドバイスを聞いたりして自分にぴったりの一本を見つけてください!